寮母たちが集まって、話し合いをはじめています。
「どうして夜、眠らないのかね」
「昼に何かあったんじゃないの?」
なにげない会話です。
だが、これがすごい誤体的なことを具体的に考えようとする介護職の真価がここにある、と私は思う。
医騰は、こうした、例えば不眠といっ娯体的な問題行動を、個体の中の局部の病理に還元してしまうのだ。
このFさんの不眠や奇声は、「脳細胞の萎縮」のせいなのであり、「呆けているからしかたがない」となるのです。
こうなると、あとは、科学の進歩をじっと待って、脳萎縮に効く薬の発明を待つしかない。
それまではしかたがないから、睡眠剤でフラフラにしたり、追い出したりするしかない、というわけだ。
だが、専門購はなくても、健全な生活感覚や職のある介灘は、具体的な生活の中に原因がないか?と考える。